FAQよくある質問
インビザライン矯正について
- Q矯正治療では歯を抜くと聞いたことがあります。
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A
従来、歯列全体を矯正する場合、前から45番目の小臼歯を抜き、他の歯を動かすスペースを作るのが一般的でした。当クリニックで行っている「抜かない矯正」では奥歯の噛み合わせから整えます。奥歯を後方へ動かしたり、歯を起こして奥歯を外に広げたりすることによって、歯が動くスペースを確保するのです。
歯を抜いてしまうと抜いた歯の後方の歯が一本ずつしか動かせないため、治療に時間がかかるデメリットがあります。 - Qインビザラインはコンピューターで作成するそうですが、クリニックによる違いはあるのですか?
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A
インビザラインではまず歯の型を取り、歯科医が治療計画を立てた上でコンピューターでマウスピースを作成します。
コンピューターで作成すると言っても、マウスピースを作成する指示は歯科医が行うため、同じ歯並びの場合でも治療方針は異なり、その結果は違ってきます。また、インビザラインの治療が予定通り進まない場合には、歯科医はそれまでのワイヤーによる治療経験をもとに軌道修正をするという判断が求められます。従って、インビザライン矯正においても、歯科医がワイヤー矯正での歯の動きを頭のなかで整理できていなければ、治療は行き詰ります。ワイヤー矯正の治療経験とインビザラインの矯正経験の両方がなければ患者さんの期待する治療成果にならないこともあり得ます。ですから、ワイヤー矯正経験5年以上の歯科医のみにインビザラインが推奨されているのです。
部分矯正について
- Q前歯だけの矯正の場合、装置をつけるのは前歯だけですか?
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A
はい。装置をつけない奥歯は今までどおり使用できるので、全体矯正のような食事中の違和感がほとんどありません。
- Q前歯だけの部分矯正は後戻りしやすいですか?
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A
治療終了後に保定装置をきちんとつけていただければ、全体矯正と同じく後戻りを防ぐことが可能です。ただし、歯並びが悪い原因が奥歯にある場合は、全体矯正のほうが後戻りしにくいです。
- Q歯を削っても大丈夫なのでしょうか?
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A
健康な歯を削ることはなるべく避けたいのですが、前歯の部分矯正の場合、歯を内側へひっこめるためにどうしても多少削る必要があります。ただし、削る量がエナメル質の範囲内でおさまるよう留意しておりますので、それが原因でむし歯になることはほとんどありません。
- Qいつ歯を削るのですか?
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A
前歯のデコボコ具合が軽度の場合は、マウスピース型矯正に移行してから歯を削ります。ただし、重度の場合は、治療の初期段階で削ることもあります。その場合、ワイヤー矯正の期間は短くなりますが、歯を削る量は通常より多めになります。
- Q歯を削る時に痛みはありますか?
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A
エナメル質の範囲内で削るので、痛みは感じません。麻酔の使用も必要ありません。
矯正治療全般について
- Q矯正治療はいつ受けるのがよいでしょうか?
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A
ひと昔前まで、矯正治療は子どもだけのもののように考えられていましたが、今では大人になってから矯正治療をされる方も多くなっています。
子どもの時期に早い段階で治療すれば、体が発育途中なので骨や筋肉などの成長を利用できる一方、子どもの歯は大人の歯より柔らかいため治療期間中に虫歯になりやすいことや、乳歯がある時期からの矯正治療は治療期間が長くなることが多いというデメリットもあります。
また、親の意向で治療を行う場合、患者さん本人の協力が得にくく、途中で中止することになったり、協力が得られないために治療が長引いてしまったりすることもあります。
ですから、患者さん本人が矯正治療を受けたいと思われた時が、治療にふさわしい時期だと考えます。 - Q矯正治療について気を付けていただきたいこと
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A
・矯正器具を付けている期間、虫歯や歯周病のリスクが生じますので、口腔ケアや定期メンテナンスを行ってください
・歯科医師の指示に従われない場合、治療方針が変更になる場合があります。
ブライダル矯正について
- Q矯正治療は、結婚式のどれくらい前から始めれば間に合いますか?
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A
部分矯正は、ワイヤーの装着期間が約3ヶ月、マウスピースで微調整する期間が約3ヶ月、合わせて6ヶ月程度が目安です。そのため、結婚式の半年前ぐらいから始める方もいらっしゃいます。また、マウスピースは他の人から気づかれにくいです。完全な仕上がりとはいかなくても、完成形の7、8割程度を目指していきましょう。
- Q矯正しながらホワイトニングもできますか?
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A
後半3ヶ月でマウスピースを使用する段階になったら、ご自宅で行っていただく「ホームホワイトニング」を矯正治療と並行して行うことが可能です。また、結婚式直前に歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」も受けていただけます。
- Qより早く矯正するためにはどんな方法がありますか?
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A
治療の早さを優先する方へは、表側からのワイヤー矯正がおすすめです。さらに治療期間を短縮させたい方へは、「コルチコトミー法」という簡単な外科手術を行う治療法もあります。この方法だと、治療期間を半分程度に短縮することが可能です。また、矯正中の痛みも軽減されます。
※コルチコトミー法とは?
コルチコトミー法とは、矯正期間中の痛みを軽減させると同時に、治療期間が短縮(約2/3~1/2に)できる方法です。CTで精密診断を行い、外科的な処置(歯茎を開く・10糸程度縫合する)を行います。術後の痛みや腫れなどの不快症状がほとんどなく、高い効果が期待できる一方、患者様の精神的な負担は小さくありません。
一方、コルチシジョンという方法は、外科的な負担(歯茎を開く・縫合)を大きく省くことができる方法です。
骨外科は、骨を露出させて行うのが基本ですが、骨を露出させずに行うのがコルチシジョンです。
縫合しないので、当然抜糸が不要で、矯正も当日からはじめられます。当院ではコルチシジョンを基本とし、どうしても必要な場合にのみコルチコトミー(歯茎を開く方法)を行います。