COLUMNガミースマイルは原因で治療が変わる?4つの原因と治療法の選び方
ガミースマイルは原因で治療が変わる?4つの原因と治療法の選び方
ガミースマイルの治療でYou矯正歯科が大切にしているのは、「とりあえず歯茎を切る」「とりあえず注射をする」のではなく、歯茎が見える原因に合った治療を選ぶことです。歯の位置、歯茎の被さり、上唇の動き、骨格を見極め、原因が重なっていれば治療を組み合わせることも考えます。
ガミースマイルとは?笑ったときに歯茎が気になる方へ
ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯茎が大きく見える状態を指します。歯茎が3mm以上見えることを目安とする場合もありますが、数値だけで治療の必要性を決めるものではありません。
「思い切り笑ったあとに口元が気になってしまう」「写真では口を閉じて微笑んだり、口元に手を添えたりしてしまう」
そのような悩みを、私が診療する患者さんからもよく伺います。
「ずっと気になっていたけれど、誰に相談すればよいか分からなかった」という声もあります。まず知っていただきたいのは、同じように歯茎が見えていても、原因は同じとは限らないということです。
ガミースマイルの原因と治療の選び方を、動画でも説明しています。文章とあわせてご覧ください。
動画「ガミースマイルは治る?原因4タイプと最新治療法」をYouTubeで見る
矯正治療の無料相談をご希望の方へ
治療方法や費用、治療期間について、無料相談(45分)でご案内します。
ガミースマイルの原因を4つに分けて考える
この記事では、ガミースマイルの原因を「歯の位置」「歯茎の被さり」「上唇の動き」「骨格」の4つに分けて説明します。ご自身の状態を理解する手がかりにはなりますが、見た目だけで原因を確定するためのセルフチェックではありません。
① 上の前歯の位置や噛み合わせ
上の前歯が下方に位置していると、歯に伴って歯茎の位置も低くなり、笑ったときに見えやすくなることがあります。歯並びや噛み合わせも関係するため、歯茎だけを見て判断しないことが大切です。
② 歯茎が歯に被さりすぎている
歯自体の大きさは普通でも、歯茎に覆われる部分が多いと、見えている歯が短くなります。
歯そのものが小さいのではなく、歯を覆っている歯茎の量が関係している場合があります。見えている部分の長さだけでなく、歯の形や歯茎・骨との位置関係を確認します。

歯茎の被さりを説明する模式図です。実際の症例写真ではありません。
③ 笑うときに上唇が大きく上がる
上唇を持ち上げる筋肉の働きが強く、笑うときに唇が大きく上がるタイプです。
カーテンを開けるように上唇が持ち上がると、その分、内側の歯茎が見えます。この場合は、歯茎が歯を覆っている範囲だけでなく、笑ったときの唇の動きを確認する必要があります。
④ 上あごの骨格が関係している
上あごの骨が縦方向に長く、歯茎が見えやすくなっているタイプです。歯や歯茎だけでなく、顔の縦のバランスにも関係します。
ただし、面長に見えることや、人中(鼻の下から上唇までの部分)が長く見えることだけで、骨格が原因だと判断することはできません。
原因が一つとは限らないから、治療を先に決めない
「歯茎の被さりと上唇の動き」「骨格と歯並び」のように、複数の原因が重なっていることもあります。
当院が原因の見極めを重視するのは、一つの原因だけを想定して治療すると、ほかの原因が残り、思ったほど変わらないことがあるからです。「歯茎が見えるから歯茎を切ればよい」と、治療方法を先に決めないでいただきたいと考えています。
原因別に考えるガミースマイルの治療法
治療法は、歯を動かす方法、歯茎や骨を整える方法、上唇の動きを抑える方法、あごの骨格に対応する方法に分かれます。大切なのは、それぞれが何に働きかける治療なのかを理解することです。

原因と治療の関係を示す模式図です。原因が重なる場合もあり、治療の適応は診察で確認します。
歯の位置が原因なら、アンカースクリューを併用した矯正など
歯の位置や歯並びが原因の場合は、矯正治療を検討します。方法の一つが、TADsとも呼ばれる歯科矯正用アンカースクリューを併用する治療です。
あごの骨に小さなチタン製のねじを設置し、それを支点に歯を動かします。上の歯を歯茎の方向へ移動させることを「圧下」といいます。歯の移動に伴う歯茎の位置の変化によって、見え方の改善を目指します。
アンカースクリューは、歯を動かすための固定源として働きます。必要性や設置位置は、歯の移動方向や骨・歯根の状態を踏まえて判断します。
矯正装置の特徴を知りたい方は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いもご覧ください。装置の種類だけでなく、必要な歯の動きに対応できるかを確認することが大切です。
歯茎の被さりが原因なら、歯肉切除術や歯冠長延長術
歯茎が歯を覆いすぎている場合には、歯茎の形や位置を整え、隠れていた歯の部分を見えるようにする治療を検討します。
歯肉切除術は、歯茎を切除して形を整える方法です。レーザーを使う方法もあります。一方、歯冠長延長術では、歯茎に加えて、必要に応じて歯を支える骨の形や位置も調整します。
ここでお伝えしたいのは、簡単さや費用だけで方法を選ばないことです。歯茎だけを切除しても後戻りする条件では、骨との関係まで考える必要があります。歯肉切除だけでよいのか、骨の調整を含めるのかを見極めることが大切です。
上唇の動きが原因なら、注射や上唇粘膜切除術
上唇を持ち上げる筋肉の働きが強い場合には、その動きに働きかける治療を検討します。
一つは、ボツリヌストキシン注射です。一般に「ボトックス注射」とも呼ばれ、上唇を持ち上げる筋肉の働きを一時的に弱めます。効果の持続には個人差があり、3〜6か月程度が目安とされます。効果を維持したい場合は、状態に応じて再治療を検討します。
参考:ボツリヌストキシン注射によるガミースマイル治療の臨床研究。効果の程度や持続期間には個人差があります。
もう一つは、上唇粘膜切除術です。上唇の裏側の粘膜を一部切除して縫い合わせ、上唇の動く範囲を制限することで、笑ったときに歯茎が見えすぎる状態の改善を目指します。長期的な効果を目指す方法ですが、後戻りしないと保証できるものではありません。
You矯正歯科が大切にしているのは、一つの方法にこだわらず、原因に合わせて必要な治療を組み合わせるという考え方です。上唇への治療と注射の組み合わせや、歯茎の被さりもある方への歯肉切除の併用を検討します。組み合わせれば必ず効果が高まるわけではなく、適応や負担を確認したうえで判断します。
参考:上唇の手術とボツリヌストキシン注射の併用に関する研究。短期的な変化と長期的な安定性は分けて考える必要があります。
骨格への対応が必要なら、外科矯正を検討する
上あごの骨格への対応が必要な場合は、矯正治療とあごの骨の手術を組み合わせる外科矯正を検討します。上あごを上方へ移動させる方法などがあり、移動の方向や量は、骨格と噛み合わせに応じて決めます。
入院を伴うことがあり、歯茎の見え方だけでなく、顔全体のバランスにも関わる治療です。歯茎や唇だけへの治療では対応しきれない骨格の問題を扱うため、専門の医療機関での診断と治療計画が必要です。
治療の流れと、痛み・仕事への影響
まず悩みを伺い、原因を調べたうえで、単独の治療で対応するか、複数の治療を組み合わせるかを決めます。治療後のアフターケアやメンテナンスまで含めて考えることが大切です。

治療方法を先に決めず、原因から治療を考える流れ。
原因を調べる際には、口の中や笑ったときの唇の動きを確認し、必要に応じてレントゲンやCTなどの画像検査を行います。歯・歯茎・唇・骨格のどこに原因があるかを見極めたうえで、治療方法を検討します。
痛みが心配な方には、治療内容に応じて麻酔や鎮痛薬などを使い、負担を抑えます。ただし、注射、歯茎の処置、あごの骨切り手術では、麻酔の方法も、術後の痛みや腫れも同じではありません。
仕事への復帰時期は、治療の範囲や腫れの程度、仕事の内容によって異なります。休みや予定の調整が必要か、食事や会話にどの程度影響するかを、治療前に確認してください。
ガミースマイル治療の費用で確認したいこと
費用は、原因と治療内容、治療する範囲、単独治療か複合治療かによって変わります。見た目の改善を目的とするガミースマイル治療は、原則として自由診療です。実際にかかる費用は、診断後に提示される見積もりで確認してください。
比較するときは、施術名だけでなく、検査・診断、麻酔、薬、通院、再治療などの費用がどこまで含まれるかを確かめましょう。税込の総額と、追加費用が発生する条件を確認することが大切です。
- 治療の対象となる歯の本数・範囲と、使用する装置や薬剤
- 検査・診断料、麻酔代、薬代、術後の診察料が含まれるか
- 矯正治療では、アンカースクリューや保定装置などに別途費用がかかるか
- 注射の再施術や追加治療が必要になった場合の費用
- 税込の総額、支払い方法、治療期間・通院回数の見通し
価格だけを見比べる前に、自分の原因にどの治療が必要なのかを知ることが、治療選びの近道になります。
治療方針や費用の説明で何を聞けばよいか迷う方は、矯正歯科選びで確認したい3つの質問も参考にしてください。
ガミースマイルについてよくある質問
Q.自分で原因や治療法を判断できますか?
A. 見た目だけで判断することは難しいです。歯茎の被さりと上唇の動きなど、原因が重なっていることがあるためです。当院では、治療方法を決める前に、診察や必要な検査で原因を確認することが大切だと考えています。
Q.治療後に後戻りすることはありますか?
A. あります。ボツリヌストキシン注射は一時的な効果で、歯肉切除も条件によって後戻りすることがあります。歯冠長延長術や上唇の手術などは長期的な改善を目指しますが、効果がずっと続くと一律に保証できるものではありません。原因が重なる場合には、治療を組み合わせることも考えます。
Q.歯茎を切る治療だけでは改善できないのですか?
A. 歯茎の被さりが原因なら、歯茎を整える治療が選択肢になります。ただし、歯の位置、上唇の動き、骨格にも原因がある場合は、歯茎だけへの治療では十分に対応できないことがあります。You矯正歯科が「とりあえず歯茎を切る」という選び方を勧めないのは、そのためです。
この記事の要点
- 治療方法を先に決めるのではなく、歯茎が見える原因を見極めることが重要です。
- 原因は、歯の位置・歯茎の被さり・上唇の動き・骨格に分けて考えられ、重なっていることもあります。
- 歯茎だけへの治療では対応できない原因があるため、必要に応じて複数の治療を組み合わせます。
- 費用だけでなく、後戻りや治療後の負担も含め、自分に必要な治療を確認することが大切です。
笑うときに歯茎が気になる方は、治療方法を決めてからではなく、「なぜ見えるのか」を確認するためにご相談ください。銀座青山You矯正歯科 大阪梅田院へのご相談では、気になっている歯茎の見え方や、治療に対するご希望をお聞かせください。診察で原因と治療の適応を確認し、選択肢を一緒に考えていきましょう。
矯正治療の無料相談をご希望の方へ
治療方法や費用、治療期間について、無料相談(45分)でご案内します。
