MEDICAL GUIDE診療案内

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治療の敷居を低くする当院の部分矯正

近年、日本での矯正治療は以前よりも進んでいますが、海外のように身近な存在になっているとはまだ言えません。矯正治療の効果は理解しているものの、「費用がかかる」「負担が大きい」といったイメージがあり、治療に踏み切れない方も多いようです。
早くから矯正治療を積極的に取り入れてきた当院では、矯正治療への敷居を低くして、より多くの方に治療を受けていただき、きれいな歯並びで得られるメリットを感じていただくことが私たちの役割だと考えています。そこで、当院では前歯のみを矯正する「部分矯正」に特化した治療に取り組んでいます。
部分矯正は、すべての方に適用できる方法ではありません。しかし、歯を少し削るだけの簡単な治療で、治療期間も短く、費用を抑えることが可能なので、前歯の歯並びだけが気になっている多くの患者さまにとっては十分なメリットが得られる治療法です。

部分矯正のメリット

費用の負担が軽い

部分矯正にかかる費用は、すべての歯を動かす従来の「全体矯正」と比べると1/3~1/5程度と、患者さまの負担が大幅に軽減されるケースが多いです。

治療期間が短い

前歯は奥歯に比べると動かしやすいため、部分矯正(表側矯正+マウスピース型矯正装置)の場合、半年程度で治療が完了します。1~4年の期間を要する奥歯を動かす全体矯正と比べると、大幅に治療期間が短縮されます。

矯正治療の違和感が軽減できる

ワイヤー矯正とマウスピース型矯正を組み合わせた部分矯正は、ワイヤーを装着する期間が約3ヶ月と短いため、矯正治療の痛みや違和感を軽減することができます。

何歳からでもできる

部分矯正は、永久歯が生え揃っていれば何歳からでも始めることができます。

部分矯正のデメリット

部分矯正が不向きなケースもあります。部分矯正は何歳からでも始められますが、以下のような場合は対応できません。

・前歯の歯並びが重度に悪い方
・上下のバランスが大きく違う
・開口、受け口など骨格的に問題がある
・八重歯(犬歯)を動かす必要がある
・より完璧な仕上がりを望まれている場合
・前歯のエナメル質を削ることが多い

前歯のみを動かす部分矯正でも、見た目は十分良くなります。しかし、奥歯から動かす全体矯正と比べると、仕上がりは多少劣ります。完璧な仕上がりを求める方にはご満足いただけないこともあります。

矯正装置の種類

  • マウスピース型矯正装置(インビザライン)での矯正治療

    メリット
    透明なマウスピースを使用するため、矯正治療中も目立ちにくく、周囲の目が気になりません。取り外しが可能なので食事や歯磨きがしやすく、衛生的です。
    デメリット
    ただし、一般的な表側のワイヤー矯正より治療期間が長く、費用もかかります。また、すべての方に適用できるわけではありません。
  • ワイヤー矯正(表側矯正)+マウスピース型矯正装置(クリアアライナー)での矯正治療

    メリット
    歯を大きく移動させるワイヤー矯正を組み込んでいるので、様々な症例に対応可能です。また、ワイヤー矯正の期間は約3ヶ月、全体でも約6ヶ月と短期間の治療で済むため、患者様の負担が少なくて済みます。
    デメリット
    ワイヤー矯正の期間は短期間ですが、裏側矯正やマウスピース型矯正と比べると、その期間中は矯正装置が目立ちやすいです。どうしても気になる方は、目立ちにくい装置を使用することも可能です。

全体矯正が適している場合

片頭痛や肩凝りに悩まされている方なら全体を整える全体矯正が適していると言えます。
また、より完璧な仕上がりを望まれている方や歯並びについて深く悩まれている方には全体矯正の方がふさわしいと考えます。
最終的に決定するのは患者さまです。しかし、精密検査の結果やカウンセリングに基づき、当院でもどちらが適切なのかを慎重に検討・ご提案いたします。

前歯のデコボコの程度

程度が大きい場合は、奥歯から大きく動かせる全体矯正をおすすめします。前歯を削って対応できる程度であれば、部分矯正で対応可能です。

悩みの深さ

完璧な見た目の美しさを求めるのであれば、全体矯正をおすすめします。完成度の高さよりも、治療期間や費用を抑えつつ気軽に矯正することを優先される方へは、部分矯正がおすすめです。

審美治療と部分矯正の違い

審美治療と部分矯正は、見た目をきれいにするという点では同じですが、異なる点もあります。審美治療は、歯を削ったり抜いたりして、詰め物・被せ物をする治療をメインに行います。部分矯正は、歯を動かしたり削ったりして、前歯の歯並びを整える治療を行います。それぞれメリット・デメリットがあるので、患者様のご希望や症状に合わせてご提案しています。

  • 審美治療

    メリット
    ・矯正装置を使わないので、治療中も人目が気にならない
    ・治療期間が短くて済む
    ・本来の歯よりも美しい色合いの歯にすることも可能
    ・矯正治療よりも費用が抑えられることが多い
    デメリット
    ・便宜的に歯や歯の神経を抜くことがある
    ・健康な歯を大きく削らなければならないことがある
  • 部分矯正

    メリット
    ・矯歯へのダメージが少ない
    ・自分の歯を残しつつ治療ができる
    デメリット
    ・ワイヤー矯正の場合は、装置が目立ちやすい
    ・審美治療よりも治療期間が長い
    ・全体矯正よりは費用を抑えられるが、審美治療よりも費用がかかることがある